2016年3月31日の午後12:30、鳥羽水族館では新入社員を迎えるにあたり、今年も館内の大水槽で水中入社式を行いました。
今春、鳥羽水族館に入社するのは男性1名、女性5名の計6名。その内、潜水士の資格を持つ3名(飼育研究部に配属される2名と企画広報室に配属される1名)が代表してこの水中入社式に臨みました。
今でこそ鳥羽水族館恒例となったこの水中入社式ですが、最初に行ったのは2006年のこと。「せっかく飼育研究部に配属されるのなら記念になる形で」と、先輩飼育係たちの提案がきっかけで始まり、今年で10回目の開催となりました。回を重ねるにつれてこの一風変わった入社式の認知度もあがり、今年もたくさんのお客様と報道陣に見守られながら行われました。
会場はいつもお客様でにぎわうエントランスホールと、ホールに面したコーラルリーフ・ダイビング水槽。この水槽は水量約800トン、奥行き15m×横16m×水深5.5mもある、鳥羽水族館で一番大きな水槽です。
大勢のお客様が見守る中、先輩ダイバーに続いてリクルートスーツで正装した新入社員3名が登場。水中で副館長から辞令を渡されると必死に姿勢を保ち、両手でしっかり受け取りました。続いて一緒に潜った先輩飼育係から、ガラス磨き用のスポンジをプレゼントされ、早速掃除に挑戦。水中での初仕事にバランスを崩す場面もありましたが、先輩ダイバーからアドバイスをもらい力を込めて一生懸命磨きました。最後に、新入社員が水中マイクで感謝の気持ちとこれからの抱負を述べると、お客様からは大きな拍手がおこりました。
水中入社式を終えた新入社員は「緊張がとけてほっとしています。ここまで育ててくれた両親に感謝し、これからは学生ではなく、社会人としての自覚をしっかりと持ち、世界一幸せになれる水族館を目指して頑張りたいです。』と、頼もしく話してくれました。3名は4月1日より、飼育研究部のショーチームと海獣チーム、企画広報室にそれぞれ配属される予定となっています。今後の活躍にご期待ください!