3月3日の 雛祭りは女子のすこやかな成長を祈る節句の年中行事。
水族館で飼育しているラッコのメイも女の子なので何か飾ってやりたい気持ちになります。
でも飼育プールにおひな様を飾ると言うこともできないので飼育担当者は考えました。「食欲旺盛なラッコだしひな祭りに飾られるひし餅をプレゼントしよう」
ひし餅の菱形は、災厄を除こうという気持ちや、健康を願う気持ちが込められてると言われています。
ひし餅ですから菱形と3色の色はそれぞれの意味があるので必ず再現しないといけません。型は水族館の設備担当者にお願いし、緑はアオサをミキサーにかけ、ピンクの部分はエビの色を利用し、試行錯誤しながらもようやく直径約50㎝の見事な氷のオリジナルひし氷が完成。3月3日お昼のエサの時間に与えられました。
お客さんも興味深く見守る中・・・与えられたひし餅ならぬひし氷。メイは最初はなんだろうと興味深く見に来て臭いをかいでいましたが、なんとその後は全くの無視・・・。
そのうち氷は溶けてバラバラに。…とその時でした。
メイが大好きなアマエビを発見。
その後は抱きかかえるようにひし氷をガブリ。
一生懸命に氷を制作した飼育員は「なかなか氷の中のアマエビに気がついてくれなかったのは残念ですが、おいしそうに食べてくれて良かったです。」
無事、ひし氷のおひな様を飾れたメイ。たくさん食べていつまでも元気で長生きしてね。