2013年9月3日、オウムガイの赤ちゃんが誕生しました。鳥羽水族館では2009年10月20日以来、約4年ぶりの孵化となります。
今回誕生した赤ちゃんは、2012年10月に入館(野生個体)した個体が2012年12月に産み付けた卵で、展示水槽となりの孵化専用水槽で観察を続けていたところ1ヶ月程前から卵が開きはじめ、無事に誕生を確認しました。
鳥羽水族館では1995年に初めて孵化に成功して以来、これまでに155個体が孵化しています。(今回で156個体目)国内では福岡県の「マリンワールド海の中道(海の中道海洋生態科学館)」、海外では姉妹館提携を結んでいる台湾の「花蓮遠雄海洋公園(カレン エンユウ カイヨウ コウエン)」で孵化に成功しています。誕生した赤ちゃんは孵化専用水槽で一般公開をおこなっており、エサもすぐに食べ始めるため、成体と同じくキビナゴやエビなどを与えて成長を見守っていきます。今しか見られない小さな小さなオウムガイを是非ご覧ください。
誕生した赤ちゃん | |
個体識別番号:NO.156 / 性別:不明 / 殻径約2.5cm |
オウムガイ | |
南西太平洋からオーストラリア南西岸にわたるサンゴ礁海域(水深100~500m)に生息するイカやタコと同じ頭足類です。 |
※鳥羽水族館では現在、10個体のオウムガイを飼育しています。(今回誕生の個体を含む)
内、2個体は2009年7月10日、24日に当館で誕生した個体です。