
元気に大きくなってね
2013年5月2日 10時55分、スナメリの元気な赤ちゃんが誕生しました。今年でスナメリの飼育を開始して50周年を迎える鳥羽水族館にとってはとても嬉しいニュースです。
5月1日午後、母親マリンの摂餌量の減少がみられ出産が近づいてきたと思われたため、24時間態勢の観察を始めました。尾ビレが出始めてからおよそ1時間半で出産。赤ちゃんは生まれた直後はずっと水面付近を泳いでいましたが、現在は母親マリンと一緒に少しずつ潜り、乳首を吸う様子が見られるようになりました。母親のマリンは気の強いしっかり者で、常に赤ちゃんに寄り添って泳ぎをサポートしていて、上手に子育てをしてくれそうですが、飼育係は引き続き24時間態勢で注意深く観察を続けます。
母子の状態が安定するまで一般公開は未定です。
※親子の体調が思わしくないため、5月10日より裏の予備プールへ移動することになりました。
現在は親子の様子をご覧いただくことができません。何卒ご了承ください。
≪経過≫
9時14分 破水
9時20分 尾ビレが出る
10時 55分 一気に新生児誕生
14時 6分 授乳確認
母親 |
愛称:マリン / 年齢:推定15歳
入館:2004年11月3日(伊勢湾にて農林水産大臣の許可を受け特別採捕)
出産経験:2005、2008、2011年に続き4回目 |
父親 |
愛称:ハッチ / 年齢 : 推定11歳
入館:2004年11月4日(伊勢湾にて農林水産大臣の許可を受け特別採捕) |
赤ちゃん |
性別:不明(その後メスと確認されました)
体長:推定80cm
体重:推定8kg |
* 鳥羽水族館でのスナメリの出産は16例目。
* 現在、鳥羽水族館で飼育しているスナメリは6頭です(オス2頭+メス3頭+赤ちゃん)。
* 母子が落ち着くまで暫くの間はスナメリ展示プールを閉鎖させて頂きますが、
母子の様子はスナメリプール前のモニターテレビでリアルタイムにご覧頂けます。
スナメリ |
スナメリはペルシャ湾から日本沿岸にかけて分布する小型のハクジラの仲間で、日本では瀬戸内海や伊勢湾などに多く見られます(伊勢湾の推定頭数は約3000頭)。他のイルカ類に比べ神経質で、飼育が難しいとされていましたが、鳥羽水族館では1963年から飼育に取り組み、今年の9月30日で飼育50周年を迎えます。 |