貝のページ

美しい芸術品のような貝殻は、古くから世界各地で装飾品や貨幣などに使われ、現在も海の宝石としてコレクターたちの心をとらえて止みません。鳥羽水族館では、1967年より世界中の綺麗な貝殻、珍しい貝殻を展示・販売しております。
このページでは、貝に関するコラム、エッセイなど様々な情報を掲載します。
なお、鳥羽水族館では館内マリンギャラリーにおいて所蔵標本の一部を展示しています。

※貝標本の通信販売はこちらです。


貝を収集することは


ホネガイ


ヒオウギガイ


テンシノツバサ


リュウグウダカラ


リュウグウオキナエビス

神は、人間が貝を収集することに費やす時間を人間の寿命の内に計算していなかったとファラオ(古代エジプトの王の称号)の地では言われている。 数千年後、ロバート・ルイス・スチーブンソンは、次のようにも言っている。

「おそらく貝を収集することに興味を持つということは、百万長者に生まれることよりも幸運だと言えるのではないか!」と。貝は、先史時代から熱心に探し求められてきた。

それは、貝が永続的な色や形の美しさをもつだけでなく主要な食料源、装飾品になり、その上、一流の富の表現にもなったからである。

人間の美しい貝に対してのたゆみない研究は海のそばで始まり、今日、世界中で続けられている。11万種以上にも上る貝類が、7つの海だけでなく、熱帯雨林 の木々の高いところや裏庭の片隅、主な湖や川に生活している。殻長1mを越す貝から、1mm以下の貝までさまざまである。多くは、植物食か肉食で雑食のも のもいる。またヒトデ等、他の動物に寄生するものもいる。ほとんどの二枚貝は定住し、海水から微細な藻類等をこしながら食べるが、巻貝等は自分からエサを 探すために積極的に動き回っている。

世界最大の二枚貝オオジャコガイは長さ140cm、重量230Kgにもなる。また、世界最大の巻貝はアラフラオオニシといって長さ90cmにもなる。イモ ガイは歯舌という細長い銛状の器官を持っていて毒が仕込まれている。400種程のイモガイ全てが有毒である。ほとんどのイモガイに人が刺されても部分的に マヒするだけであるが、アンボイナやタガヤサンミナシに刺されると命を落とすことがある。これらの貝は自分よりも大きい魚を数分でマヒさせ飲み込んでしま う。

キイロダカラなど小型のタカラガイの数種は、通貨として一部地域で使用された。ヨーロッパ人は、16~18世紀にかけて、アフリカの奴隷貿易のために多くのタカラガイを集めた。それらはアフリカでタカラガイを通貨として禁じる法律ができるまで続けられた。

熱狂的な収集家の欲しがる個体とは、コレクションの希少なもの、よい状態で入手するのが困難なもの、美しい色彩、変わった形、大きさのもの等である。鳥羽 水族館が所有する高価な貝は、1万1千ドルのリュウグウダカラ、1万ドルのリュウグウオキナエビス等である。リュウグウダカラも生息地では希少とは言えな いかもしれない。しかし、それらは深海の崖下等に棲息しているためめったに採集されない。この貝は、たまたま釣り上げらた魚の胃の中からでしか入手できな いのである。

貝を採集するにはエビ網漁などの網掛けをねらうと良い。


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